ジャーナリズムの崩壊

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今日はToshiです。

今日、徳之島の米軍基地移設反対集会をニュースで放映していましたし、インタネットの各ニュースサイトでも取り上げていましたが、インターネットが出てきてから以降の報道と言うのは、感情を煽ることだけしていて、不特定多数の人に半強制的に投げつけるから見るに耐えない。

自民党政権の頃は、自民党の失点、汚点を暴きたててこき下ろしているだけだし、民主党になったら逆に同じ事を民主党に対してやっていく。
私自身は政治にそれほど期待を持っていないけど、マスコミと言われるものが社会の行方を迷走させている元凶のような気がして来ます。報道する事によって何も生まない報道や本質と関係無い感情の部分で煽り立てる報道は、本当になにも生まない。

基地の問題にしたって、日米安保をどうすんだ?と言う問題があって、自分の国の安全保障を考えたら、好き嫌いは別にして、今はアメリカとの付合いの中で やっていく方が良いと大概の人は本能的に感じてるんでしょう? アメリカと疎遠にして、中国とくっつく?ロシア-日本を基軸にした外交で世界に対して行く? おっかなくてオレには出来ない。 
ゲストハウスに来るアメリカ人からして大概特徴的な性格してて、やっぱりアメリカなんだなと感じて、好きじゃないけどまだ解る。

そんなコンセンサスがあるんだとしたら、今しなくてはいけない議論は多分基地をどこに持っていくか?どこにするのが一番良いのか?と言うことを考えなくてはいけないのだろう。
それをナントカ案が出た、住民の反対に合ってザマアミロだとか、ナントカ案はアメリカにコケにされて鳩山が責任問題だとか。じゃあどうすんだと言う話が他人事になってる。

政治が他人事になって久しいけど、それをマスコミ辺りは腐った政治家の所為にしているけど、結局そう言う政治家を作って来たのが自分達だし、マスコミだって相当片棒を担いで来た筈だよね。
今度の民主党政権だって国民の圧倒的な支持で出来てんのに出来た途端に揚げ足取り合戦じゃない。 今までの政治家がお金と不可分な仕組みになっていたんだから前からいる政治家が多少お金で薄汚れてても当たり前じゃん。野党だった分お金に縁が無いだけでこれから身奇麗になっていくしかないし、させるようにすれば良いと思う。 鳩山にしたって小沢にしたって元々自民党だったんだから。 

別に私は民主党びいきでは無いので公平にみてそう思う。 私は船橋市民なので選挙は政党は共産党、選挙区は志位和夫です。 間違っても政権を取る気遣いが無いから正論だけ言ってれば良いというところが好き。

で徳之島の話ですが、ニュースの基本的な論調は、かけがえの無い自然を守れだの、住民の生活の安全が危ないだの総じて反対。 こればっかりは鳩山さんかわいそう。 だって絶対にマスコミが国民のコンセンサスなんて取らせない。 さすがに社民党みたいにグアムに出て行けなんて言う、国の安全保障を無視したアホな案に乗るマスコミは一こも無いけど、だからといって国内ならどこへ持って行っても反対。

実際のところ、沖縄の人だって基地に出て行って欲しい人ばかりでは無いだろうし、マスコミはそう言うところ全然取材しない。 また沖縄の持つ特殊な事情についての歴史背景に言及するマスコミは今回はほとんど1回も見ないし。 基本的に選択の優先順位は沖縄の人に有る訳なんだから、徳之島の自然も、沖縄から比べれば平和な歴史も、沖縄の流した血で贖った部分が大きいんだから、ああいうニュースで見るような発言は沖縄県民に対して失礼だ。あれは貧乏籤はお前が引けと言っているようなものだ。

日本は過ぎたことは水に流すと言うのが美徳になっているけど、どうも世界の他の国々は前に有った事は忘れないのが基本みたいです。 日本だってせめて50年100年ぐらいの、当時の人が存命だったり、当時を実体験した人から直接聞いた人が生きているぐらいの年月の貸し借りの勘定ぐらいは覚えて置くべきだと思う。

太平洋戦争中、本土が沖縄に作った借りはどこかで贖っておかなくてはならない物だと思うのですが今のところ借入残高は日本の国債と同じで増えっぱなしのようです。

悲惨な目にあったのは沖縄だけじゃないと言うのも事実でしょうが、戦後の沖縄の歩みを照らすと一番長く太平洋戦争の負債を負い続けているのも事実だと思う。

最後に戦時中の沖縄戦の大田実沖縄方面根拠地隊司令官が玉砕直前に島田叡沖縄県知事の代わりに、海軍次官宛、さらに多分内務次官への伝言として、沖縄県民の実情を伝えた電報を読んで下さい。


発 沖縄根拠地隊司令官


宛 海軍次官


左ノ電内務次官ニ御通報方取計ヲ得度


沖縄県民ノ実情ニ関シテハ県知事ヨリ報告セラルベキモ県ニハ既ニ通信力ナク三二軍司令部又通信ノ余力ナシト認メラルルニ付本職県知事ノ依頼ヲ受ケタルニ非ザレドモ現状ヲ看過スルニ忍ビズ之ニ代ツテ緊急御通知申上グ


(中略)


是ヲ要スルニ陸海軍部隊沖縄ニ進駐以来終止一貫勤労奉仕物資節約ヲ強要セラレツツ只々日本人トシテノ御奉公ノ護ヲ胸ニ抱キツツ遂ニ□□□□与ヘ□コトナクシテ本戦闘ノ末期ト沖縄島ハ実情形□一木一草焦土ト化セン


糧食六月一杯ヲ支フルノミナリト謂フ


沖縄県民斯ク戦ヘリ
県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ

全文及び現代語訳読みたい方及び島田叡について知りたい人は下記URLを参照
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%94%B0%E5%AE%9F
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B3%B6%E7%94%B0%E5%8F%A1


田村洋三『沖縄の島守 内務官僚かく戦えり
田村洋三『沖縄県民斯ク戦ヘリ 大田實海軍中将一家の昭和史』

こちらも良い本でした。


YADOYA Guesthouse Tokyo
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このページは、staffが2010年4月18日 21:25に書いたブログ記事です。

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