今日は。Toshiです。
正月は一瞬にして過ぎ、はや1月半ばですが、久しぶりに休みを頂きました。
この休みを利用して、「坂の上の雲」再読しました。 通算10回目ぐらいでしょうか。人生で再読を重ねる本は中々多くはありませんが、この本はかなりの上位に入ってます。
再読を重ねる本は、読むたびに印象を変えて行きます。色々な思いを誘発する触媒のような力があります。 正月実家に行った時本棚からこいつが読んでいたので、一気に読み返しました。
読みながら中身の話そのものにも色々考えが浮かんでくるのですが、まったく別のことも色々浮かんでくるのです。 そう言えば、最初にこの本を読んだのは、病気で学校を休んだ時、親父の本棚から出してきて布団の中で読んだなとか、思いはずらずら繋がって、あの頃1週間に1回ぐらい学校休んだけど、昼間は良く12チャンネルとかUHF局でB級映画をやっていたなとか思い出して来る。
そう言えば長島茂雄の引退試合偶然にも学校休んだ日生でTV見たなとか。
2親は仕事で家には誰もいない、今のように平日街中を歩く子供も殆ど居ない、本当に夕方親が帰るまで1人きりの時間を、あまり寂しいとも思わず過ごしていた気がします。 でさっきも書いたTVのB級映画とかを良く見たんだけど、題名を殆ど覚えていない。 場面場面は記憶にあるんだけど、全体の筋もあまり記憶に無い。 でもその場面と全体の雰囲気は覚えている。
その中の特に覚えているのは。
1. これは題名判ってる「黄昏(Carrie)」。 覚えている粗筋からググって調べました。
妻子あるレストランの支配人が、田舎から出てきた娘に惚れちゃうんです。で店の金持ち逃げし
て駆け落ちしちゃうんですね。ところが色々有った末に、支配人の中年親父はルンペンに、田舎
娘は大女優になってるんですが、最後に親父はその娘の楽屋裏に物乞いに現れるんだけど、
彼女は親父にまた一緒に暮らそうと言って待ってろと言うのだけど、コインを一つだけつかんで
消えてゆく親父が、物悲しくて小学校低学年の自分には衝撃的だった。
2.テキサスのフェニックスあたりの砂漠を車が走っていて、それを上空からずーっと俯瞰で映してい
るだけ、の映像にアクエリアスの曲が被さって流れるエンディング。 筋もまったく覚えていないし
題名も判らないんだけど、景色と雰囲気が忘れられない。
3.カスピ海だか黒海だかの港に、徴兵された兵隊だか、亡命してきた軍隊だかが着いて、その港町
に降り立つんだけど、その町のどん詰まりな雰囲気と、そこに流れ着いた人間の行き止まりの
人生のうら悲しさが忘れられない。
で「坂の上の雲」を読んでて思ったんだけど、あの港に流れ着いた人たちは、クリミア戦争の時の兵隊か、ロシア革命の時の反革命の亡命者かなんかだったんだろうなと。これは、なんていう映画か調べるヒントが見つかった。 だから本を読み返すと色々思い出すし、新しい発見があると気付くと言うお話でした。。。。
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